神在月とは何県で使う言葉?由来や神無月との関係、出雲大社の行事も紹介

外出情報

神在月と神無月との関係

「神在月」(かみありづき)は、毎年10月のことを指し、特に島根県で有名です。この時期、全国の神々が島根県の出雲大社に集まると信じられており、出雲地方では「神在月」と呼ばれます。一方で、他の地域では神々が出雲に集まるため、「神無月」(かんなづき)と呼ばれています。出雲大社で行われる神在月の行事は、古くからの伝統を持ち、多くの人々が訪れる神聖な時期です。

神在月と出雲大社の関係

神在月に全国の神々が出雲大社に集まるという伝承は、出雲大社が古くから日本の神々の中心地とされ、特別な霊的な場所とされてきたことに由来します。以下に、その理由や背景を詳しく説明します。

  1. 古代の神話と伝承:
    • 出雲地方は『古事記』や『日本書紀』などの古代の神話や伝承で重要な舞台となっています。特に、大国主命(おおくにぬしのみこと)という神が統治した土地とされ、出雲大社は大国主命を祀る神社です。
    • 大国主命は国造りの神とされ、多くの神々と協力して日本を形作ったとされています。そのため、彼が祀られる出雲大社は神々の集まる場所として特別な意味を持ちました。
  2. 縁結びの神社:
    • 出雲大社は縁結びの神としても知られており、神々が集まって人々の縁を結ぶと信じられています。神在月に神々が集まることで、特に縁結びの力が強まるとされています。
  3. 伝統的な行事:
    • 神在月の間、出雲大社では「神迎祭」や「神在祭」などの特別な祭事が行われます。これらの祭事では、全国の神々を迎え入れ、祀るための儀式が行われます。
    • これらの儀式は古くから続いており、多くの信者が訪れ、神々の存在を感じることができるとされています。

これらの理由から、神在月には全国の神々が出雲大社に集まるという伝承が生まれ、今でも多くの人々がこの時期に出雲大社を訪れて特別な霊的な体験を求めています。

出雲大社での2024年神在月の行事予定

2024年の出雲大社の神在祭(神在月)のスケジュールは以下の通りです。

11月10日(日):神迎神事・神迎祭(19:00~、稲佐の浜~出雲大社神楽殿)

11月11日(月):神在祭(9:00~)、出雲大社教龍蛇神講大祭(11:00~、神楽殿)

11月15日(金):神在祭・縁結大祭(10:00~、御本殿)

11月17日(日):神在祭・縁結大祭(10:00~、御本殿)、神等去出祭(16:00~、拝殿)

11月26日(火):第二神等去出祭(一般の方は見学不可)

神在月の期間中、出雲大社では全国から集まる神々を迎え入れ、人々の縁結びや来年の収穫について話し合う「神議り(かみはかり)」が行われます。

参加可能な行事

出雲大社の神在祭の一部行事には、一般の参拝者も参加することができます。以下は、一般人が参加できる主な行事です

神迎神事・神迎祭(11月10日)

19:00から稲佐の浜で行われる神迎神事は、全国の神々を迎える儀式で、多くの参拝者が見守ることができます。出雲大社神楽殿までの神迎祭も参加可能です。

神在祭(11月11日、15日、17日)

9:00から出雲大社御本殿で行われる神在祭には、一般の参拝者も参加できます。

縁結大祭(11月15日、17日)

10:00から御本殿で行われる縁結大祭は、人々の縁結びを祈願する大祭で、一般の参拝者も参加できます。事前に申し込みが必要な場合があります​ ​。

神等去出祭(11月17日)

16:00から出雲大社拝殿で行われる神等去出祭も、一般の参拝者が見守ることができます。

参加できない行事

第二神等去出祭(11月26日)

この行事は一般の方は見学不可です。

参拝方法とマナー

神在月の間は、神々が重要な会議を行っているため、拍手を静かに打つなどの気遣いが求められます。

神事の際には、フラッシュを使った撮影や大声での会話は控えるようにしてください​ ​。

事前申し込みについて

一部の行事、特に縁結大祭などは事前申し込みが必要な場合があります。参加を希望する場合は、出雲大社の公式ウェブサイトなどで詳細を確認し、必要な手続きを行ってください​ 。

これらの情報を元に、神在祭の期間中に訪問し、伝統的な儀式を体験してみてはいかがでしょうか。

神無月の全国の神社は???

神在月に全国の神々が出雲大社に集まるとされていますが、この時期に出雲大社に行かない神々もいるとされています。代表的な神々として、以下の神々が挙げられます。

恵比寿神(えびすがみ)

恵比寿神は商売繁盛や豊漁を司る神として知られ、主に西日本の各地で祀られています。特に兵庫県西宮市の西宮神社が有名です。恵比寿神は出雲大社に集まらず、各地で留まり続けるとされています。

    西宮神社(兵庫県西宮市):

    西宮神社は日本全国にある恵比寿神社の総本社として知られています。毎年1月10日に行われる「十日えびす」(とおかえびす)は、福男選びの神事で有名です。

    京都ゑびす神社(京都府京都市):

    京都ゑびす神社は、毎年1月に行われる「ゑびす祭」が有名です。この祭りでは商売繁盛を祈願する多くの参拝者が訪れます。

    今宮戎神社(大阪府大阪市):

    今宮戎神社は「えべっさん」の愛称で親しまれています。毎年1月9日から11日にかけて行われる「十日戎」(とおかえびす)には、多くの商売人が参拝に訪れます。

    大前恵比寿神社(栃木県真岡市):

    大前恵比寿神社は、関東地方で特に有名な恵比寿神を祀る神社です。境内には大きな恵比寿像があります。

    札幌恵比寿神社(北海道札幌市):

    札幌恵比寿神社は、札幌市中央区にあり、商売繁盛や漁業の守護神として信仰されています。

    留守神(るすがみ)、地元の神々

    全国の神々が出雲大社に集まるとき、留守を守る役割を担う神々もいるとされています。これらの神々は各地の神社に残り、地域の守護を続ける役割を果たします。

    「留守神」を祀る神社は、特定の神社に限られているわけではなく、一般的には神在月(10月)に出雲大社に集まらない神々として各地の神社に留まる神々を指します。

    以下に、留守神として信仰される代表的な神社をいくつか紹介します。

    伊弉諾神宮(兵庫県淡路市):

    伊弉諾神宮は、日本最古の神社の一つとされ、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)が祀られています。これらの神々は留守神としても信仰されています。

    住吉大社(大阪府大阪市):

    住吉大社は住吉三神(住吉大神、底筒男命、中筒男命、表筒男命)が祀られており、特に航海の安全を守る神として有名です。これらの神々も出雲に行かず留まるとされています。

    箱根神社(神奈川県足柄下郡箱根町):

    箱根神社は、箱根山の神である箱根大神が祀られています。箱根大神も出雲に行かず留まる神として信仰されています。

    熱田神宮(愛知県名古屋市):

    熱田神宮は草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)を祀る神社であり、日本武尊(やまとたけるのみこと)が祀られています。彼も留守神として信仰されています。

    富士山本宮浅間大社(静岡県富士宮市):

    富士山本宮浅間大社は木花咲耶姫(このはなさくやひめ)が祀られており、火山や火事の守護神としても知られています。この神も留守神として信仰されています。

      これらの神社は、留守神として信仰される神々が祀られており、神在月にも地域の守護を続ける神々として信仰されています。

      地域によって異なる信仰や伝承があるため、留守神の信仰は多様性に富んでいます。

      このように、神在月の時期にも特定の神々が出雲大社に行かず、地域の守護神としての役割を果たすと信じられています。

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