SNSなどで一緒にくつろいでいる写真や動画をみると「ああ・・・犬とうさぎは一緒に飼えるんだな」と簡単に考えがちですが、ウサギは草食動物で本来は肉食動物(犬)に捕食される側の動物です。
なので、とくに犬に、時間をかけてゆっくりとお互いの存在を認識させ種は違うけれども仲良くするべき存在なのだと学習させなければいけません。
習性と注意点をまとめましたのでご確認ください。
犬とうさぎの習性の違い
犬とうさぎを一緒に飼う場合、両方の動物の習性を理解し、それに応じた環境と管理が必要です。
犬の習性
- 社会性: 犬は群れで生活する動物であり、強い社会性を持っています。人や他の動物と一緒に過ごすことを好みます。
- 狩猟本能: 犬は捕食者としての本能を持っており、小動物を追いかける傾向があります。特に狩猟犬種はこの本能が強いです。
- コミュニケーション: 吠える、唸る、尾を振るなど、ボディランゲージや鳴き声で感情を表現します。
うさぎの習性
- 草食性: うさぎは草食動物で、主に草や野菜を食べます。消化器系が繊細で、適切な食事管理が必要です。
- 警戒心: うさぎは捕食者から身を守るために非常に警戒心が強く、急な動きや大きな音に敏感です。
- 社交性: うさぎも社会的な動物で、他のうさぎや飼い主とのふれあいを好みますが、初対面の動物には警戒心を示します。
犬とうさぎを一緒に飼う際の注意点
初対面の管理
- 徐々に慣らす: 初めて犬とうさぎを会わせるときは、ケージ越しにお互いを確認させ、少しずつ直接対面させるようにします。短時間ずつ徐々に慣らしていくことが重要です。
- ポジティブな体験: 初対面の際は、お互いにとってポジティブな体験(おやつや褒め言葉)をさせ、良い印象を持たせます。
環境の整備
- 分離されたスペース: 犬とうさぎは別々のスペースで生活させるのが基本です。うさぎのケージは犬が届かない場所に置きます。
- 安全なケージ: うさぎのケージはしっかりと閉じられ、犬が触れないようにします。ケージ内には隠れ場所を用意し、うさぎが安心できるようにします。
監視と管理
- 常に監視: 犬とうさぎが同じ空間にいる場合は、必ず監視下に置きます。犬の興奮やうさぎのストレスを避けるためです。
- 犬の訓練: 犬に「待て」や「止まれ」などの基本的なコマンドをしっかりと訓練しておくことで、緊急時に対処しやすくなります。
うさぎのストレス管理
- 静かな環境: うさぎは音や振動に敏感です。犬の激しい動きや吠え声がストレスになることがあるため、静かな環境を整えます。
- 定期的な健康チェック: うさぎの健康状態を定期的にチェックし、ストレスの兆候がないか確認します。
犬の運動と遊び
- 十分な運動: 犬が十分な運動をすることで、エネルギーを発散させ、うさぎに対する興味を減らすことができます。
- 別々の遊び時間: 犬とうさぎそれぞれに個別の遊び時間を設け、お互いのスペースを尊重します。
まとめ
犬とうさぎを一緒に飼うことは可能ですが、それぞれの習性とニーズを理解し、安全で快適な環境を提供することが重要です。
適切な監視と管理、段階的な慣らし方、そしてストレスの管理を徹底することで、両者が安心して共存できる環境を作りましょう。
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