ハムスターを見ている時にイライラしてしまう人は一定数おられます。ハムスターと触れ合いたいと思ったのにそばに来てくれなくてイライラ。手をそばにやったらハムスターにきっきっと鳴かれてイライラ。はたまた、手を近づけたらハムスターに嚙みつかれてイライラ。
ハムスターと飼い主さんとの関係性がまだ出来上がっていないときに初心者飼い主さんが感じやすい感情です。
ハムスターの特徴を知り、対応策を学んで良好な関係を構築してください。
ハムスターの行動の特徴
ハムスターの行動の特性には以下のようなものがあります。
夜行性:
- ハムスターは夜行性の動物で、夜に活動することが多いです。昼間はほとんど眠って過ごします。
縄張り意識が強い:
- ハムスターは縄張り意識が非常に強く、他のハムスターとの共同生活はおすすめされません。特に成熟した個体同士を同じケージに入れると、争いが起こることがあります。
掘る行動:
- 野生では巣穴を掘る習性があるため、飼育環境でも掘り行動を見せることがあります。ケージ内には掘れるような環境を提供すると良いでしょう。
蓄積習性:
- 食物を頬袋に貯めて、巣に持ち帰る習性があります。そのため、食べ物を与えすぎないように注意が必要です。
飼い主のいらつくポイントはここ
ハムスター飼育初心者さんあるあるで、慣れない夜行性動物とのお付き合いにウンザリしてイライラしてしまったり、逆に適切な飼育をしてもらえなくてハムスターの方がイライラしているケースもあります。
ハムスターがイライラしていて、飼い主さんの手を齧ってしまったから飼い主さんもハムスターにイライラを感じてしまったという悪循環もあり得ます。
ハムスターの習性を充分に理解できていない状態でお迎えしてしまうと「こんなはずじゃなかった・・・」という状態に陥りやすいので事前に知っておいてほしいポイントをあげておきます。
- 個体差が大きい!・・・飼い主を全く怖がらずお迎え初日から手乗りできる子もいれば、お別れの時までずっと懐くことのない子まで様々です。出来れば、人に懐きやすい子がいいけれど、初見で見分けは困難です。どんな子をお迎えしても可愛いと思えないならやめておいた方が無難かもしれません。
- 夜行性なので夜中にうるさい!・・・「今日も元気だね、飼い主は眠るよ~、おやすみ」くらいに思えないと寝室にケージを置く場合などは厳しい状況になります。
- 夜行性なので昼間は遊んでもらえない・・・22時過ぎや早朝4~5時頃がコミュニケーションのベストタイムになります。小さなお子さんと一緒に飼育をお考えの場合などには注意が必要です。
- 脱走した際に壁や家具をかじる・・・いろいろなものをかじられます。本もレースのお高いハンカチもやられましたw予防方法は色々有ります。YouTubeなどで多く紹介されていますのでそちらをご覧ください。映像なので文字よりわかりやすいです。
ハムスターがストレスを感じる時は・・・
ハムスターのサインを見逃さないでください。ストレスを感じているときの行動と対応策をまとめました。
ストレスを感じる時に見られる行動
- 過度のグルーミング:
- 自身の毛を過剰に舐めたり噛んだりする行動。毛が薄くなることがあります。
- 食欲不振:
- 通常より食べる量が減少する。
- 攻撃性の増加:
- 通常はおとなしいハムスターが、噛み付くなど攻撃的な行動をとるようになる。
- 隅に隠れる:
- ケージの隅や隠れ家にこもりがちになり、なかなか出てこない。
- 異常行動:
- ケージを噛む、バーをかじる、異常なほどの走り回りなど、ストレスのサインとなる行動。
対処方法
- 環境の改善:
- ケージの場所を静かで穏やかな場所に移動させる。
- ケージ内に隠れる場所を増やし、安心できる環境を提供する。
- 定期的なケージの清掃:
- 清潔な環境を保つために、ケージ内の敷材を定期的に交換し、ケージ自体も定期的に洗浄する。
- 十分な運動:
- 運動用のホイールやトンネルを設置して、適切な運動ができるようにする。
- 食事の見直し:
- 栄養バランスの取れた食事を提供し、新鮮な水を常に利用できるようにする。
- 接触と慣れ:
- 慣れていない場合は、徐々に人の手に慣れさせるためのトレーニングを行う。突然の大きな動作や音を避け、ハムスターが安心できる接触を心がける。
- エンリッチメントの提供:
- かじるおもちゃや遊び道具を提供して、ストレスの解消に役立てる。
- 定期的な健康チェック:
- 獣医師による定期的な健康診断を受けさせ、何か異常が見られた場合は早期に対処する。
さいごに
適切な対応でハムスターのストレスを軽減し、健康で快適な生活をサポートすることができます。ハムスターが安心して過ごせる環境を整えることが非常に重要です。
幸せに暮らしているハムスターを見ていることが飼い主の幸せであることを願っています。
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