一般的なうさぎの飼育方法について説明している本やサイトではエアコンを使って室温管理しないとうさぎさんがすぐに弱ってしまうと書かれています。本当でしょうか???
うさぎさんは野生動物です。常にエアコンが効いている快適な環境でないと暮らせないという考えは思い込み、もしくは刷り込みが原因かもしれません。
あまりにも過酷すぎる環境では、もちろんうさぎさんも弱ってしまいますので、適切なエアコン使用が必要になります。
うちで飼っていたうさぎさんはエアコンを必要としていませんでしたという実例をお話させていただきます。
神奈川県より発信しています。お住まいの地域や住宅環境によっては難しい可能性もある事を前提にお読みいただけますと幸いです。
うさぎの飼育適正温度について
うさぎの飼育に適した温度は、季節ごとに異なりますが、基本的には以下の通りです。
うさぎの適正温度
- 適正温度: 15~25度
- 快適な温度: 18~22度
夏場の適正温度
- 適正温度: 20~25度
- 注意点: うさぎは暑さに非常に弱く、25度を超えると熱中症のリスクが高まります。エアコンを使用して室温を調整したり、冷却グッズを使用することが推奨されます。
冬の適正温度
- 適正温度: 15~20度
- 注意点: うさぎは寒さにも弱く、15度以下になると体調を崩すことがあります。室温を適切に保ち、暖かい環境を提供することが重要です。ヒーターや保温シートを使用して暖かく保つ工夫が必要です。
温度管理のポイント
- 温度計を設置
- ケージ内に温度計を設置して、常に適正温度を確認する。
- エアコンの使用
- 夏場はエアコンで涼しく、冬場は暖かく保つ。
- 冷却グッズ・保温グッズ
- 夏は冷却グッズ(冷却プレートやアイスパック)、冬は保温グッズ(ヒーターや保温シート)を利用する。
- 風通しの良さ
- ケージの位置を調整して、風通しを良くする。
- 直射日光を避ける
- 直射日光が当たらない場所にケージを置く。
追加のケアポイント
- 湿度の管理: 湿度も重要で、うさぎの快適な湿度は40~60%です。湿度が高すぎると体温調節が難しくなり、低すぎると乾燥してしまいます。加湿器や除湿機を使って適切な湿度を保ちましょう。
- 換気: 良い換気を維持し、空気の質を良好に保つことも重要です。定期的に部屋の空気を入れ替えるようにしましょう。
これらのポイントに注意して、うさぎが快適に過ごせる環境を整えましょう。
エアコンなしでの飼育の工夫
我が家は、昭和45年建造の木造住宅です。
ケージの設置してあった部屋は2階の南西です。西日が強く入る部屋です。部屋ん歩が好きな子で寝るとき以外はケージの扉は開放していました。階段も昇り降り自由にできる子だったのでどこでも自由に行き来してました。
過酷な環境にも思えますが10歳まで生きました。獣医さんからも長生きな子と褒められました。
夏場は触れるとひんやりする肌触りの場所を好みます。タイルの上や日陰のフローリング、金属製の冷却マットなどです。
同じ所にずっといると温度が少し上がってくるので移動して身体を冷やせる大きさか複数の種類の冷却場所を用意してあげるのもいいと思います。
室温は30度くらいあっても身体を冷やせる場所があると意外と元気です。個体差があると思います。
熱風が循環するだけになるなら意味がないですがケージに直接あたらないように扇風機を回しておくのもお勧めです。
ケージにあたってしまうと不快な時の逃げ場がなくなってしまうので避けてください。うさぎ自らがあたりにいくくらいがちょうどいいです。
人工的に完ぺきな快適温度を提供できなくてもうさぎさん自ら快適な場所を模索しますのでケージから出られない環境で温度管理する場合と少し自由にできるばあで温度管理の考え方が変わってきます。
※うちの場合、飼い主が在宅でエアコン使用中でも階下の風呂場のタイル(古い家ですので冬場は地獄のタイルです)の上で過ごすことをうさぎさん自らが望みました。
締め切った室内でケージでほとんどの時間を過ごすような場合には設定温度を27℃くらいにしてエアコンを使用した方がいいかもしれません。
冬場のお話です。保温用の電気毛布?マット?はケージ内に設置してあげましょう。ハウスももふもふした暖かそうなものにすると喜んで入っています。自然光で室温がどのくらいになるか確認してみてください。
うさぎさんはもともとは野生動物です。24時間一定の室温でないとまいってしまうなんてことはありません。
昼間はそこそこ暖かいけれども日が落ちると一気に寒くなるようなら夕方にタイマーをセットして短時間だけエアコンを稼働させるという方法もある有ります。
さごに
一緒に過ごしている時間ならすぐにエアコンをつけたりの対応も可能だけれど、お仕事などで留守にしている間のうさぎさんが快適に過ごせているか心配になりますよね。
暑さも寒さも個体差が激しいです。
初めから過保護にするのではなくペットカメラで様子を見て、厳しそうなら設定を調整して夏場なら27℃設定くらいから様子を見てみるというのもありだと思います。
ペットのいる空間だけスポットで使用できるペット用のエアコンも有りますので、室内全部を快適な温度にする人間用のエアコン以外も選択肢の一つとして有ります。
色々工夫して素敵なうさぎさんライフをお楽しみください。
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