ハムスターが亡くなったときの供養方法を探している方へ。
突然訪れる別れ。何をしていいかわからなくて、息が止まりそうなあの日のことは何度経験しても忘れることはありません。
ハムスターが亡くなったとき、パニック状態になって、どうしていいか分からなくなる方も多いですよね。
私も最初は何も考えられず、ただ亡骸を抱き上げて手が震えていました。
この記事では、自宅やアパートでもできる供養方法と、筆者が実際に行ったプランター葬の手順を紹介します。
小さな命を穏やかに見送りたい方の参考になれば幸いです。
🕯️ ハムスターが亡くなったときの供養の準備【落ち着いて対応を】

まずは深呼吸をして、少し気持ちを落ち着けましょう。
ハムスターを安らかに休ませてあげるために、次のように準備します。
- 清潔な布で体をやさしく拭きます。
- 夏場は保冷剤を使い、涼しい場所に安置します。
- 小さな箱にティッシュを敷いて、静かな場所に置きましょう。

慌てて箱を探しました・・・かわいい箱じゃなくても全然大丈夫!気持ちがこもっていればそれでいいと思います。
詳しくはこちら☟の記事をご参照ください。
🌿 ハムスターを見送る方法は主に2つ
ハムスターを見送るには、次の2つの方法があります。
方法 | 特徴 |
---|---|
火葬 | 衛生的で骨を残せる。自治体やペット葬儀社が対応。 |
プランター葬 | 自宅・ベランダでも可能。自然に還す方法。 |

🪴 プランター葬とは?
プランター葬は、ハムスターなどの小動物の思い出を大切にしながら、植物と一緒に育てる方法です。自然な形でペットの遺体を土に返し、新しい命を育むことで、ペットとの絆を永遠に感じることができます。
プランター葬の方法

1. プランターの準備
- 適切なサイズのプランター:ハムスターの体が収まるサイズのプランターを選びます。しっかりと骨に返るように大きめのプランターまたは鉢を用意します。骨に返るまでの時間は数ヶ月から1,2年といわれています。プラスチック製は壊れやすいので陶磁器のものを選んでください。
- 排水性の良い土:植物が育ちやすいように排水性の良い土を用意します。腐葉土には分解を促進する微生物がいますので多めに使用することがお勧めです。
植木鉢が小さくて遺体の匂いを猫などが感じ取ると荒らされる危険があります!充分な大きさのものを準備しましょう。
2. 埋葬
- 鉢底にネットを敷いて虫の侵入を防ぎます。
- 3センチくらい軽石などを敷いて水はけを良くします。
- ハムスターの遺体を布や紙で優しく包みます。
- 包んだハムスターを鉢に入れ、土をかけて埋めます。植物を植える場合はハムスターの亡骸の上にもネットをかけて植物の根っこが亡骸を傷つけるのを防ぎます。
- 目印になるものを鉢におきます。亡骸を傷つけないように石などを置くのが良いでしょう。
上にかける土が少ないと虫が湧いたり、臭いがしたりなどトラブルの原因になります。深めに埋めましょう。9~10号サイズ(深型)の植木鉢ならほぼ問題ないです(経験的に)。
3. ケアと管理
- 水やり:適切な水やりを行い、植物が健康に育つように管理します。水のやりすぎには十分注意してください。腐敗の原因になってしまいます。
- 追悼の場として:プランターが追悼の場となるので、定期的に訪れ、思い出を振り返ることができます。
墓石の購入(オプション)
ハムスター用の墓石は、インターネットやペット用品店で購入することができます。
ペット専用の小さな墓石を扱っているお店も多く、名前やメッセージを彫刻できるオーダーメイドのサービスもあります。目印となる石を置くなどで代用することもできます 。
注意してほしい点が一つ。サイズです。
ハムちゃん専用ではないものが多く、鉢に置いたときにでかいな・・・と思うものが多いです。紙を切り抜いて鉢に置いてみるなどサイズの確認することを強くおすすめします。
楽天市場やAmazonでも検索すると出てきますし、普通に検索エンジンからでも探せますのでこれだ!!と思えるものを探してみてください。10日前後で配送してくれたように記憶しています。


最初は少し戸惑いましたが、毎日手をあわせると“ここにいるんだな”と思えて、悲しみがやわらぎました。うちでは墓石を設置して植物は植えないスタイルです。
骨になるまでの期間
ペットの遺体が自然に土に還り、骨になるまでの期間は、いくつかの要因によって異なります。
- 遺体のサイズ: 小型の動物(ハムスター、鳥など)であれば、土に還るまでの時間は比較的短く、数ヶ月〜1年程度で完全に骨だけの状態になります。犬や猫など、体の大きい動物の場合は1〜2年かかることもあります。
- 土壌環境: 土の質や温度、湿度によっても遺体が分解されるスピードが異なります。温かくて湿度が適度に高い土壌では分解が進みやすいですが、乾燥している場所や寒冷地では分解が遅くなります。
- 微生物の働き: 土中の微生物や虫などが遺体を分解するため、土壌の生態系が豊かな場所ほど分解が進みやすいです。土に良質な微生物が多く存在する環境であれば、早い段階で遺体が分解され、骨だけが残ります。
骨になるまでの様子
遺体が分解されて骨だけになるまでの過程は、土壌環境によって異なりますが、基本的な変化は以下のように進みます。
- 最初の数ヶ月: 皮膚や筋肉などの軟組織が、微生物や虫によって分解され始めます。湿度や温度が適切な環境であれば、数ヶ月以内に軟組織が大部分分解されます。
- 6ヶ月〜1年: 軟組織がほぼすべて分解され、骨が露出します。この段階では骨が土に還るまでまだ時間がかかりますが、土中の微生物によって骨の分解も徐々に進んでいきます。
- 1〜2年後: 体の大部分が分解され、骨だけが残る状態になります。体の小さいペットであれば、この時点で骨も土に還り始めることがあります。

うちは掘り返していないので、骨を確認したことはありません。
でも、“土の中で静かに還っていく”と思うと、それが一番自然な形かなと思っています。
植物を植えたい場合の注意点
プランター葬では、ペットを自然に還すと同時に、その上に植物を植えることができます。
しかし、植物を植える際にはいくつかの重要な注意点があります。
我が家では墓石を置いて植物は植えていないため、ここからは一般的なお話になります。
植物を植えるタイミング
遺体の分解が進んでから: 遺体を埋めた直後に植物を植えると、遺体が分解される過程で土中のバクテリアや虫によって土の状態が不安定になる可能性があります。
そのため、理想的には遺体がある程度分解された後、半年から1年ほど経ってから植物を植えると良いでしょう。
植物の選び方
根が浅い植物を選ぶ:遺体が埋まっている場所の近くに根が深い植物を植えると、根が遺体に絡まったり、栄養を吸い上げることがあります。
根が浅い植物や小さな花などを選ぶと、遺体への影響を最小限に抑えることができます。
例えば、ハーブや小型の花などが適しています。
ペットの好きだった植物を選ぶ:プランター葬をする際に、ペットが好きだった植物や花を植えることで、より感情的な意味を持たせることができます。
ペットにとって大切な場所となるような植物を選ぶことができます。
ハーブ系植物
ハーブは根が浅く、手入れが比較的簡単で、育てやすい植物です。
香りも楽しめるため、ペットを偲ぶ場所としてぴったりです。
- ラベンダー
- 特徴: 美しい紫色の花とリラックス効果のある香りが特徴。ペットの安らかな眠りを象徴する植物として人気です。
- 育て方: 日当たりが良く、風通しの良い場所を好みます。乾燥にも強いため、水やりの頻度は少なめでOK。
- ミント
- 特徴: 爽やかな香りが特徴のミントは、生命力が強く、初心者でも育てやすいハーブです。
- 育て方: 日当たりの良い場所を好みますが、半日陰でも育ちます。土を常に湿らせておくと元気に育ちます。
- ローズマリー
- 特徴: スパイシーで爽やかな香りを持ち、清浄な気持ちを呼び起こしてくれます。花言葉は「記憶」、つまり思い出を大切にするという意味もあり、ペットを偲ぶのに最適です。
- 育て方: 日当たりが良く、乾燥した環境で育ちます。あまり多くの水を必要としないため、手入れが簡単です。
多年草の花
多年草は、年を重ねるごとに毎年美しい花を咲かせるため、ペットとの思い出を長く感じ続けることができます。
- スミレ(ビオラ)
- 特徴: カラフルで小さな花が可愛らしく、長期間花を咲かせる植物です。根も浅いため、プランター葬に適しています。
- 育て方: 日当たりと水はけの良い場所を好み、こまめに水やりをすると元気に育ちます。
- マーガレット
- 特徴: 白やピンクの可憐な花が咲き、シンプルで清楚な雰囲気を持つ花です。生命力が強く、春から初夏にかけて長く楽しめます。
- 育て方: 日当たりの良い場所で育て、水はけの良い土を使うと元気に育ちます。風通しをよくすると、病気にかかりにくくなります。
- シクラメン
- 特徴: 冬でも鮮やかな花を咲かせるため、寒い時期でも美しい姿を楽しめます。鮮やかなピンクや赤の花が特徴的です。
- 育て方: 日当たりの良い室内や、寒さに強い種類を選ぶと外でも育てやすいです。冬の寒い時期に水を切らさないよう注意しましょう。
花木(小型の樹木)
小さな樹木や低木もプランター葬に適しています。
長い時間をかけて大きく成長する姿が、ペットとの思い出を反映してくれます。
- オリーブ
- 特徴: 平和の象徴とされるオリーブの木は、生命力が強く、育てる楽しみもあります。ペットを大切に思う気持ちを反映するシンボルツリーとして人気です。
- 育て方: 日当たりの良い場所で、風通しの良い環境で育てると、元気に成長します。乾燥にも強いため、あまり手がかかりません。
- ブルーベリー
- 特徴: 実をつけることで生命力を感じさせる植物です。春には可愛い花が咲き、夏にはブルーベリーの実が収穫できるため、長く楽しむことができます。
- 育て方: 日当たりの良い場所を好みますが、土の酸性度を調整する必要があるため、ブルーベリー専用の土を使うのが良いです。
- ツツジ
- 特徴: 鮮やかなピンクや赤の花が特徴的なツツジは、春に美しい花を咲かせます。根が浅いため、プランターでも育てやすいです。
- 育て方: 日当たりが良く、適度な水やりで元気に育ちます。ツツジは寒さにも強いので、外で育てるのに向いています。
小型の多肉植物
多肉植物は水やりが少なくて済み、丈夫で長持ちするため、忙しい人でも育てやすいのが魅力です。
小さなスペースでも栽培できるので、プランター葬にも最適です。
- セダム
- 特徴: 多肉植物の一種で、小さな葉が密集して育つため、可愛らしい見た目を楽しむことができます。品種によっては、カラフルな葉や花を楽しめます。
- 育て方: 日当たりが良い場所を好みますが、乾燥にも非常に強いため、水やりの手間が少なく育てやすいです。
- アロエ
- 特徴: 健康にも良いアロエは、シンプルで育てやすい多肉植物です。葉が厚く、ユニークな見た目が特徴です。
- 育て方: 日当たりが良く、水やりは少なめにすることで元気に育ちます。アロエは乾燥にも強いため、初心者でも育てやすいです。
土壌の改良
- 通気性を確保: 植物がしっかりと育つためには、通気性の良い土壌が必要です。プランターや埋葬場所の土が硬すぎる場合は、適度に空気を含ませるように土を改良することも検討してください。
- 肥料の使用に注意: ペットの遺体が分解される過程で土に栄養が供給されるため、過剰に肥料を加える必要はありません。むしろ、肥料を追加すると土壌のバランスが崩れやすくなるため、慎重に行いましょう。肥料を使う場合は、オーガニックで優しい成分のものを選ぶことが望ましいです。
ペットが眠る場所を大切に扱う
メンテナンスを定期的に行う: 植物が元気に育つためには、定期的な水やりや草取りなどのメンテナンスが必要です。
ペットが眠る場所として大切に管理し、植物が健康的に育つように環境を整えてあげましょう。
🔥 火葬を選ぶ場合の注意点

市区町村による火葬については対応が無い所も有りますので各自治体にご確認ください。
因みに、筆者の住む自治体ではペット火葬は取り扱いがないです。
市区町村による火葬
市区町村の自治体による火葬は、一般廃棄物としての扱いとなります。費用は比較的安価で、一般的な料金相場は以下の通りです:
- 一般廃棄物としての火葬:500~1,000円
- 合同火葬:1,000~3,000円
- 個別火葬:5,000~9,000円
自治体での火葬は費用が安い反面、立ち会いや遺骨の引き取りができない場合が多いため、供養としてはあまり適していないかもしれません 。
民間企業による火葬
民間のペット霊園や葬儀場では、より丁寧なサービスが提供されます。主な火葬方法と料金相場は以下の通りです:
- 合同火葬:5,500~8,000円
- 個別火葬:9,000~20,000円
- 一任個別火葬:13,200~20,000円
民間業者では、飼い主が立ち会える火葬や、遺骨の返却、供養などのサービスが充実しています。また、24時間365日対応している業者も多く、急な場合でも安心して依頼できます 。

我が家の地域では個別のペット火葬がなくて困りました。
でも、民間の出張火葬や合同葬など、いろいろな方法があります。
💐 思い出を大切にする・ペットロス対策としてのご供養でもあります
ペットロスは非常に辛い経験ですが、自分の感情を認め、サポートを受けながら前向きに過ごすことで、徐々に心の痛みを和らげることができます。
大切なペットの思い出を大事にしつつ、新しい日常を見つけていくことが重要です。
1. 感情を抑えずに表現する
- 悲しみを認める:ペットを失った悲しみを否定せず、その感情を認めましょう。泣きたい時は泣いても構いません。
- 感情を話す:友人や家族に感情を話すことで、心の負担を軽減することができます。

結婚して私が飼っていたうさぎが人生初のペットになった旦那はペットロスに10年苦しみました・・・。沢山思い出話をして徐々に回復していきました。
2. 思い出を大切にする


写真をまとめて見返すと、悲しいよりも“かわいかったな”って気持ちが増えていきました。いつしか感謝の気持ちでいっぱいに・・・。
- アルバムやメモリアルブックを作る:写真や思い出の品を集めて、ペットとの時間を振り返るためのアルバムやブックを作りましょう。
- プランター葬や記念の植樹:ハムスターをプランター葬にして、記念の植物を育てることで、ペットの思い出を大切にすることができます。
3. 専門家のサポートを受ける
- カウンセリング:ペットロス専門のカウンセラーに相談することで、心のケアを受けることができます(オリーブペットライフサポート)。
- ペットロスサポートグループ:同じ経験をした人々と話し合うことで、共感とサポートを得ることができます。
4. 新しい日常を見つける
- 新しい趣味を見つける:ペットがいた時間を埋めるために、新しい趣味や活動を見つけることが有効です。
- ボランティア活動:動物保護施設でのボランティア活動を通じて、他の動物たちと触れ合うことで、癒しを得ることができます。
5. 自分を大切にする
- 健康管理:食事や睡眠、運動を大切にして、心身の健康を維持しましょう。
- リラックス法を取り入れる:瞑想やヨガなど、リラックス法を取り入れて心を落ち着けることが大切です。
虹の橋のお話をご存知ですか?良かったらリンク先で読んでみてください。

ペットの清潔な抜け毛を利用してメモリアルグッズを作ってもらえるサービスなどもあります。ハムちゃんの場合はキーホルダーくらいしかできませんがいつも一緒にいられるってとても素敵なので検討してみるのも良いかもしれません。
🙏 よくある質問(FAQ)
- Qプランター葬は衛生的に大丈夫?
- A
深めに埋めれば問題ありません。防虫ネットをかけるとさらに安心です。
- Qアパートでもできる?
- A
ベランダに鉢を置けば可能です。土を動かさないタイプの植物が向いています。
- Q骨が出てきたらどうすれば?
- A
そのまま土に還すか、小さな骨壷に移すかは気持ち次第です。どちらも正解です。うちでは掘り返していないので基本的にそのまま土に還っていると思います。どんな形であっても、「ありがとう」と思える気持ちがいちばん大切だと思います。
🌈 まとめ|小さな命を静かに見送るということ
ハムスターの供養には「正しい形」はありません。
火葬でもプランター葬でも、あなたの想いを込めて見送ることが一番の供養です。
植物の成長とともに、心も少しずつ癒えていきます。
良かったら骨になった後についてまとめたこちらもご覧ください。
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